1980年からプログラマしています

どうしてプログラマすることになったか書いています。過去日記です。

プラス・ワン お墓参り(20XX年)

 澤井さんは、普通の人の2、3倍位もの濃い内容で人生を送ったと思えるが、それにしても早かった。澤井さんのお母さんは、今でも優秀な息子を亡くした悲しみから解放されていない。

 毎年813日にお墓参りに行くが、本人のお墓でなく、澤井家先祖代々の墓にお骨は入れられている様子だ。親より早死にした親不孝者だから?

 それでも何年ごとかには、法要が行われて、卒塔婆には、澤井健の名前も書いてあったのを見つけてほっとした。

 一度、お墓参りに行かなかった年があったが、その翌年の命日、昼間会社で仕事をしていて、初めて金縛りにあった。霊感は強い方ではないが、自分の親の死に目に、祖父や祖母が見に来ていると感じたことはあった。目の前が真っ暗になり、体に乗り移られた様な感じの時に、鉛筆握ってみれば良かったかな。ひょっとして何か伝言しようとして人の体に乗り移ろうとしていたのか() イタズラ好きな澤井さんが偲ばれる。

 それ以降、毎年のお墓参りは欠かしていない。いつも必ず、マイルドセブン(もうないので違う銘柄だが)、アサヒドライ缶ビール、ベビースター・ラーメンという澤井さんの三大好物を持ってお墓参りに行っている。そして手を合わせて、ありがとうと言っている。

 

ちなみにこの話に出て来た故人の命日。敬称略。

澤井健 2001813 42歳没

笹田剛史 2005930日 肺がんで死亡 64歳没

小松左京 2011726日 80歳没

東祥高  20121011日 肺がんで死亡 64歳没

 

 澤井さんが切り開いた建築CGアニメーションという歴史の足跡を思い出して頂ければ幸いに思います。