JCGL PIXARでCHAP講習(198X年)
PIXARへ海外出張した。英語の堪能な制作部のプロデューサのI氏が通訳として同行してくれることになった。ロスアンジェルス国際空港から小型機に乗り換えて、PIXAR社に行った。当時はサンタバーバラにあった。I氏が運転する車は、なぜか道を間違えて軍事施設に入ってしまって追い返されたりしたが、何とかPIXARに到着した。
ピクサー到着後、社内を見学させてもらって、アルビー・レイ・スミス氏を紹介された。握手をしたとたん手にビリビリと電気の様な衝撃が走った。それもその筈、CGの魔術師と呼ばれている超天才その人だったのだ。
翌日から一週間の講習会が始まった。そこでもう一人のアメリカ人のプログラマとI氏の3人で講習を受けた。CHAPは、特殊なビットスライスプロセッサーで、言語はほぼアセンブラだった。時差ボケと、意味不明な説明の連続で、睡魔に襲われて居眠りしてしまったこともあった。
講義の内容は、天才プログラマ(アルビー・レイ・スミス氏のこと)という人は、普通の人が40ステップで書くCHAPのプログラムをわずか11ステップで書いてしまうので、劇的に速くなる!みたいな話であった。やっと講習会が終わって日本に帰ってきた。