1980年からプログラマしています

どうしてプログラマすることになったか書いています。過去日記です。

プラス・ワン 澤井健永眠(199X年)

 辞めてしまったので、その後プラス・ワンがどうなったのかは、詳しくは分からない。プラス・ワンは、東京にあるバスという建築設計事務所と提携して、バス・プラス・ワンとなった。澤井さんは、離婚してVECの女性スタッフと再婚。VECの東京事務所を作って、東京に引っ越した。その後、バス・プラス・ワンで、製作費を支払ってもらえない案件が発生して、バスとの提携はリストラにより解消。澤井さんに借金が残った。

 そして、2001813日。澤井健、享年42歳にて永眠。朝方、澤井さんが起きてこないと思って、奥さんが寝室に行ってみると、冷たくなっていたそうだ。救急車を呼んだが、意識は戻らなかったそうだ。その後司法解剖されたらしいが、死因は不明であった。

 告別式には、総勢200名以上の人が澤井さんとのお別れにやってきた。VECのスタッフで、実家がお寺のUさんが法要をした。Uさんは、悲しすぎるので、もう二度と友人の葬式はしたくないと言った。私は澤井さんとの最後のお別れに、おでこを何度もなでなでして、別れを惜しんだ。

 葬式が終わっても、誰も葬儀会場から動こうとはしなかった。皆、口々に澤井さんの想い出を語っていた。家族の人から、帰ってくださいと何度も放送があって、やっと足取り重く、家路についた。

 VECで澤井さんの秘書をしていた女性は、どうしても澤井さんが死んだと理解できないので、宇宙旅行に出かけたと今も信じている。私も宇宙旅行説を信じている(2001年宇宙の旅!)。澤井さんは、どこかで生きていて、ある日ひょっこりと再会できそうな気もする。

 それにしても、司法解剖なんかせずに、そのままにしておけば良かった。昔も、一週間くらい死んで生き返った人もいたらしい。澤井さんが「あー、よく眠った。」と思って起きても、解剖されてしまったのでは生き返れない。残念だ。