JCGL C/CPと業務提携(198X年)
突如、C/CPのシステムに切り替えるという話を聞いた。C/CPは、オハイオ州コロンバスにあるクランストン・スーリー・プロダクションである。C/CPのシステムはライセンス料が安いため、経営陣は一刻も早くNYITから切り替えたかったみたいだった。
C/CPからスタッフがやって来て、制作部への講習会が始まった。
自分も参加したいと言うと、参加しても良いという許可を得た。
C/CPは、レンダリングにスキャンライン・アルゴリズムを採用していた。スキャンライン・アルゴリズムとは、陰面消去法の一種で、スキャンライン単位にポリゴンを奥行方向にソートして、シェーディングするという計算方法である。透明体やアンチエリアシングが可能になった。
また、テクスチャ・マッピングやリフレクション(反射)マッピングも使える。屈折もリフラクション(屈折)マッピングで可能になった。
今までのNYITのレンダリングに比べて、すっきりした明るい質感になって、より高度な表現が可能なった。
C/CPのスタッフはとてもフレンドリーだった。講習会が終わって皆で居酒屋にも行った。一人ベジタリアンがいて、面白がって納豆を食べさせたところ、意外にも美味しいとのことであった。他のアメリカ人は、糸を引くような食べ物を見て眉をひそめていたが(笑)