音楽にはまる(198X年)
アマチュア無線は、高校で散々やったので飽きてきた。大学では漫画同好会に入って、講義にも出ず、漫画描くか麻雀しているかで、ちーっとも勉強しかった。
FM放送でYMOを聴いて衝撃を受け、直ぐに「ソリッドステート・サバイバー」を買いに走った。親の持っていた真空管のステレオでは音がぱっとしないので、日本橋に行って、ローンを組んで最新式のステレオも買った。
友人からヤマハCS10というシンセを借りていじりまくり、バイトしてローランドのSH-2を中古の手に入れた。
シンセの理屈は分かってきたが、さっぱり弾けない。実家にあるピアノで、きらきら星が両手で弾けるようになるまで特訓したりした。
求めれば師は現れるもので、漫画同好会で音楽の師匠に出会った。
音楽の師匠はひとこと言った「音楽は、何の音をどう弾いても良い。」
音楽理論は要らない。目からうろこが落ちた瞬間だった。