JCGLオペレーションルーム(198X年)
コンピュータ・グラフィック・ラボのオペレーション・ルームは、地下(と言っても傾斜地に建っているので半地下)にあり、窓もあったが全部暗幕で覆われていた。
そこには、CGアーティストと言われている人たちが、DECのVT100というキャラクタ・ディスプレイ端末に向かって、忙しそうにキーボードを叩いてた。キャラクタディスプレイなので文字だけしか表示できない。当時マウスはなかった。
キャラクタディスプレイ端末の上側にはラックがあって、BARCO社の大きなNTSCモニターがあった。そこに1スキャンラインずつ、ちーっと言う感じで線が引かれて行き、リアルな3DCGが表示されて行く。
魔法に見えた。
いったい何がどうやっているのか、皆目見当も想像もつかなかった。
当時パソコンブームで、タモリがFM-7のテレビ・コマーシャルで7色の線が引けます、とやっていた時代だった。その時代に3DでフルカラーのCGを作っていた。しかもアニメーションになる?いったいどうやって?
DEC VT100キャラクタ・ディスプレイ http://dev.hackaday.comより