JCGL デバイスドライバ成功(198X年)

　ある日、C/CPのエンジニアがレンダリング・プログラムのインストールに来日した。

オペレーションルームを見に行ったら、インストールは直ぐに終わったみたいで、VT100を使ってゲームをして遊んでいた。シューティングゲームみたいだったが、VT100を2台使っていて、弾のような物が画面の右端に飛んで行ったら、右側に置いてあるVT100の画面の左端から出て来た。今なら分かるが、当時は驚いた。

　上司のH氏が、C/CPのエンジニアに、カラーフィルムレコーダのデバイスドライバが上手く動いていないと話していた。すると、DR11のドライバならあるよ！送るよ、と言ってくれたのだった。そしてテープが送られてきた。

　ソースを読んで、最初と最後だけに書き直した短いデバイスドライバと、本番用のデバイスドライバを作った。またもや、VAX11/780を止めて、ハードディスクを入れ替えてテストした。するとオープン・クローズするアプリケーションプログラムが、正常に終了したのである。次に、本番用のデバイスドライバに差し替えて、VAX11/780を再起動してテストした。これも正常終了した。

　試しにNYITのレコーディングプログラムを動かしてみた。動いた。カラーフィルムレコーダーでちゃんとレコーディングが実行されていた。

出来た！

天にも昇る気持ちというのはこういうことを言うのだろう。本当に嬉しかった。