1980年からプログラマしています

どうしてプログラマすることになったか書いています。過去日記です。

JCGL カリフォルニアの車(198X年)

 リトル・トーキョーにあるアパートの契約など身の回りのお世話をしてくれる会社に事務的な手続きをしに行った。夜、事務所から車で帰る途中、道を間違えてダウンタウンに入ってしまった。

 すると、真っ暗な道を道一杯にヘッドライトをつけた車がこっちに向かって走ってきた。しまった!一方通行だったか、と慌ててハンドルを切ってUターンしていると、ヘッドライトがビルの壁面を照らし出した。

 そのビルの壁面から斜めにぶら下がった毛布から、黒い足が何本も出ているのが見えた。

え?!寝てるってことか。幸いにも車は歩道にも乗り上げずにUターン出来たので、そのまま走って行ったが、うっかり歩道に乗り上げたらえらいことになっていた。恐ろしい。

 カリフォルニアは、雨がほとんど降らないので、路上で生活している人も多いという話を聞いていたが実際に見て驚いた。

 アメリカには車検がないので、ドアがない、フロントガラスが割れているなど、ぼろぼろの車をよく見かけた。保険にも入っいない車もあるというので、事故の時の賠償金で問題になるという。そういう車の近くは走ってはダメだと注意されていた。

 ある日、赤信号で止まっていると、その後ろからレゲエの音楽を爆音で鳴らしながら小型のトラック(DATSUN)が走ってきて、自分の1つ後ろに止まっている車に激突した。怒った白人の運転手が勢いよく車から飛び出して、トラックの運転手に猛烈にまくしたてている。

 目が点になった。もし自分の車だったらと思うとぞっとする。

 他にも、アメリカの道の右端は右折レーンなんだが、それを無視して直進する車も多かった。右折レーンを直進すると交差点の先には道がないので、無理やり左に割り込まないといけないが、並走しているのに気づくのが遅れて、無茶苦茶クラクション鳴らされまくったこともあった。運転マナーなどない。