JCGL ラスベガスのCOMDEXへ(198X年)

　ラスベガスでCOMDEXというコンピュータの展示会があるので、行かないかと元ABELのプログラマのスティーブに誘われた。しかも車で行くという。

どれ位版離れているか見当もつかないでいると、車で走って4時間程だという。400kmかあ。面白そうなので行くと言った。

　当日、スティーブの車に同乗して行くことになった。カリフォルニアの州境を越えると、砂漠地帯になった。砂漠と言っても低い木や草がところどころには生えている。車道から砂漠には入ってはいけないらしい。軍の演習所があるらしくて、紛れ込むと危険だという。

　道は、その砂漠の真ん中をどこまでも真っ直ぐな１本道だった。小高い山があっても、そこも一直線で一気に登って一気に下りるのである。

　途中で田舎町があったので、そこでハンバーがーを食べた。西部劇に出て来るみたいな店だったので感激した。

　ひたすら走っている間に、夕闇が迫ってきた。

アメリカってなんて広いんだろう。改めてそう思った。すると、目の前に小さな光の固まりが見えた。もうすぐだという。

　小さな光の固まりは、だんだん大きくなって行き、広がって広がって、やがて地平線一杯になった。うそだろ…。

　目も眩む様な光の中にラスベガスはあった。