プラス・ワン 横河・ヒューレット・パッカード(199X年)
横河・ヒューレット・パッカード(YHP、1999年に合弁解消)は、笹田研究室とプラス・ワンが少々きな臭い関係ではあったことを理解していた。
YHPのワークステーションのパンフレットには、建築のCGが多用されていた。表紙には笹田研究室で制作したCG、内側、裏側はプラス・ワンのCGという風に、笹田教授には特別に神経を使っていた。笹田教授と澤井さんが険悪でも、ユーザが増えさえすればワークステーションが売れるので、YHPにとっては漁夫の利であった。
ある年のA/E/Cシステムズで、YHPブースの中で、VPXのデモをすることになっていた。何とYHPはキャンペーンガール(綺麗な人だったけど30代)まで手配しれくれた。前日には、台本の読み合わせもして、リハーサルも入念にしていた(台本は自分で書いた)。
A/E/Cシステムズの当日、デモ開始の直前に、展示会場に笹田教授がいるという情報が入った。VPXのデモは急遽中止になった。全くもって残念であった。
プラス・ワン担当のYHPの営業さんは、笹田研究室の営業も兼任していた。この人が、笹田教授に何かお気に召さない事を言ったらしい。すぐに、遠方のYHPの営業所に配置転換されてしまった。恐ろしい。