1980年からプログラマしています

どうしてプログラマすることになったか書いています。過去日記です。

PET2001(198X年)

 大学のゼミでは、実測した騒音のデータをコンピュータで解析することになった。

プログラムの行数が増えるにしたがって、パンチカードも増えて開発するのが辛くなってきた。パンチカードを追加したり、入れ替える時に、順番を間違うと実行エラーになってしまうのである。

 そこで、教授に頼みこんで、大学院生のみ使えるというTSS(タイム・シュアリング・システム、要するに一台のコンピュータを時間分割で使うこと)の端末の使用許可をもらった。お蔭で研究室にある端末でプログラムが書けるようになったが、バッチ処理(処理が依頼されれば受付順に処理される)のため、いつも待たされた。その上、実行結果はプリントアウトなので、計算機センターまで取りに行かなくてはならない。

 研究室の片隅には、誰も使っていないPET2001一式が置いてあった。ほこりをかぶっていたがPET2001は、世界初のコモドール社のオールインワン・パソコンである。しかも、カセットインターフェイスですら珍しいのに、フロッピードライブやプリンターまでついていた。これを使わない手はないと思った。

Commodore PET 2001 Wikipediaより