JCGL 再びメトロライトへ(198X年)

　結局、創業者の社長から、アメリカのアパートに置いて来たパソコンは、再度アメリカに取りに行けということになった。送ってくれれば 良いのに…。アパートに置いて行った家財道具はすべて処分されていて、アパートも既に解約されていた。滞在中に買ったNEC製のPC/AT互換機のパソコンだけが、メトロライトの倉庫に置いてあった。

　以前、アメリカに滞在中にパソコンを買いに行った時に、PCショップで買った中国製のPC/AT互換機は一週間で壊れてしまったので、お金を追加してNEC製に交換してもらったのである。当時NECは、日本ではPC9801を売っていたが、アメリカではPC/AT互換機を売っていた。アメリカ人にも、ネックPC(NECの発音)は壊れにくいという評判だったのだ。

　パソコンを引き取って、メトロライトのスタッフと別れを惜しんで日本に戻った。

　JCGLのスタッフのほとんどは、ナムコに転職することが決まった様だった。

しかし、場所が神奈川なので、今住んでいる高円寺から通勤にはかなりの時間がかかる。引っ越しも考えたが、高円寺に住んでいる理由は、友達が住んでいるからであった。誰も知り合いのいない土地に、引っ越すのはためらわれた。

　自分の就職先は、自分で探すことにした。幸い都内のソフトウェア会社で雇っても良いよ、と言う返事をもらった。