JCGL デバイスドライバ開発(198X年)
JCGLは企業なので、UNIX4.2BSDのライセンスはバイナリ・ライセンスであった。東工大にはCGの研究室があった。学校なのでアカデミック・ライセンス、つまりUNIXのソースコードを全部見ることができた。東工大の研究室まで出かけて行って、VAX11/750のデバイスドライバのソースを見せてもらった。
ドライバがコールされると、フィルムレコーダをオープンして、DR11のレジスタに、データが入ってるメモリの開始アドレス、データのサイズ、そしてDMA転送命令などの各種フラグをセットして、GOすると、DMAなので、CPUが別の処理をしていても、メモリからデータ転送が行われるそいういう仕組みだった。
東工大のドライバは、VAX11/750のものだが、動くかもしれないという期待感があった。
早速、持ち帰ったデバイスドライバを書き直して、テストすることになった。制作部と相談して、半日、VAX11/780一台のスケジュールを空けてもらった。これは凄いことである。VAXはいつもフル稼働しているのだ。責任は重大であった。