1980年からプログラマしています

どうしてプログラマすることになったか書いています。過去日記です。

JCGL システム切替前夜(198X年)

 NYITとのライセンスが切れると、システムが一切使えなくなる。ハードそのものは買い取りだったので引き続き使えるらしかったが、ソフトウェア、つまりオペレーティングシステムや、フレームバッファなどの特別なハードのドライバの開発が必要であった。オペレーティングシステムは、UNIX 4.2BSDのクリーン・インストール、フレーム・バッファのドライバは上司のH氏が担当することになった。

 問題はカラー・フィルムレコーダであった。フィルム・レコーディングが出来なくなっては困る。このドライバを書くというミッションが自分に出された。

 もちろん、UNIXデバイスドライバなんて書いたことがない。先日C言語を覚えたばっかりである。とりあえず、手元にある資料(全部英語)を、片っ端から訳してノートにまとめていった。 

カラーフィルムレコーダは「VAX11/780UNIBUSDR11というインターフェイスで接続され、DMAでデータを転送する。」ということは分かったが、ドライバについては何をどう書けば良いのか全く分からなかった。

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JCGL会社案内より Dicomet製カラー・フィルムレコーダ