JCGLに応募(198X年)
アルバイト生活は、ギリギリで生活に余裕はなかった。バイト生活にも疲れてきたので就職しようと思って、新宿の職安まで高円寺から自転車で行って仕事を探し始めた。いくつかの会社を紹介してもらって面接したが、採用されても、その後連絡もない。どうなっているんだろうと思って悶々としていた。
そんなある日、朝日新聞の求人広告を見つけた。コンピュータ・グラフィック・ラボという会社がエンジニア募集とあった。CGの会社が!直ぐに応募した。
しかし、なかなか連絡がない。2週間程して、やっとコンピュータ・グラフィック・ラボから面接の通知が来た。
コンピュータ・グラフィック・ラボは、渋谷から10分も歩いた南平台町という住宅地にあった。驚くことに事務所の社屋は、喫茶店みたいなところだった。入口のテラスでは女性2人が楽しそうにおしゃべりしながらお茶を飲んでいた。
こんなオシャレな会社で働けたらいいな!と思った。しかし、応接室に案内されると、かなり大勢の人が面接の順番を待たされていた。これは受かるかどうか分からないと思った。皆かしこそうに見えた。
日経コンピュータ別冊コンピュータ・グラフィックスより転載