1980年からプログラマしています

どうしてプログラマすることになったか書いています。過去日記です。

JCGL 技術部の仕事(198X年)

 日々のバックアップ作業に加えて、人が嫌がることでもどんな雑用でも引き受けた。絶対、ここで行われている魔法について知りたいと思った。

 自家現像というのもやった。これはDICOMETというフィルムレコーダで、アニメーションのテストレコーディングを白黒フィルムでするのだが、いちいち現像所に頼んでいると時間がかかるので、シャワールームで現像するのである。お蔭で現像液で手が酢酸臭くなったが、フィルムの知識が増えた。

 技術部長から、C言語のプログラムを学んだ。講習の最後に、各自別々の問題が出題された。私の問題は、UNIXのコマンドで、2枚の画像データをディゾルブするプログラムを作ることだった。要するにオーバーラップ画像である。2つのバイナリファイルを開けて、画素8ビットの値を比率をかけて足すだけのプログラムだったが、画像処理のプログラムもテキスト処理のプログラムも、C言語では同じ様に書けるというのが驚きであった。その後、制作部のオーダーシートを元に、プログラムを作るようになった。

 プログラムを書き進めるにつれ、これではアカンと思った。数学の知識が足りないのである。三角関数、行列、ベクトルが特に必要だった。数学のチャート式参考書を買いに行って、仕事が終わって寝るまでの間、毎晩必死に勉強した。